山のぶどうの1年の始まり
1年の始まりということで、ぶどうの樹の1年を「山のぶどう」の
簡単な作業内容と共に紹介していきます。
1月:休眠期
ぶどうの樹は1月~3月上旬くらいまで休眠期です。
春に芽を出すための準備をしています。
本剪定を行います。12月に一気に本剪定をしてしまうと
寒さで切り口から枝が枯れてしまうおそれがあり
芽がでなくなることがあります。
それを防ぐために2回に分けて剪定を行なっています。
2月:休眠期
本剪定や落ち葉を掃いたりしています。
3月:中旬~下旬、樹液が動きだす水上げ期に入ります。やっと樹が動き出します。
巻ヅル取り・粗皮剥ぎ。去年樹にできた皮の下に、病原菌が寒さを乗り越える
ために隠れているので、芽が出る前にすべて取り除きます。
4月:発芽・展葉期
いよいよ芽がでてきます。芽がでてきたら袋掛けまで、たっぷり仕事が待って
いるので気が休まることがありません。
5月:開花
ぶどうは花が咲いて粒になる前にセットという作業を終わらせないといけません。
セットのタイミング・長さによって今年のぶどうの品質が大きく影響します。
一番の頑張り時です。
6月:結実確定~果実肥大
セットが順調に終わり、小さなぶどうの粒が生まれます。実を大きくするため
には粒の数が多いので、摘粒に入ります。
7月:果実肥大・成熟期
摘粒をしたら日に日に粒が肥大し、やっと「ぶどう」らしくなります。
ここで少し安心するのですが、あと一息。袋かけをします。
袋をかけることにより、ぶどうを虫や病気から守るためです。
下旬~着色が始まり、徐々にぶどうの色になっていきます。
8月:成熟期
下旬~収穫開始。いよいよ収穫の始まりです。
山のぶどうでは、おいしい時期に新鮮なぶどうをお届けするために
早ちぎりなどは行なっておりません。
しっかり完熟した本来のぶどうのおいしさを味わってもらいたいと思います。
9月:成熟期・養分蓄積期
中旬くらいからぶどうの樹は、寒い冬を越し春に芽を出すために必要な養分を
貯めようとします。
9月いっぱいまで収穫しています。
10月:養分蓄積期
収穫が終わると「ほっ。」と一息つきたいのですが、ぶどうの樹は養分蓄積期に
なってるので必要な養分を蓄えてもらいたいけど枝はまだ伸びようとしています。
伸びようとすると枝に養分が取られてしまうので、それを止めるために枝の先を
切って樹に養分を蓄えてもらいます。
11月:休眠期
この月がぶどう農家にとっては一旦落ち着く月です。
施設の手入れなどを行いながら、今年の反省や来年へ向けての作戦会議が
夫婦で始まる月でもあります。
12月:休眠期
下旬ごろから粗剪定を始めます。
作業内容やぶどうの生育状況などはその都度紹介していきます。
2015年01月01日更新
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