葡萄農家の農繁期

こんばんは、山のぶどうの原昌敏です。

今日から雨の予報だったので、昨日までには終わらせておきたい作業がありました。

それは、ピオーネと露地の種なし巨峰の摘房と軸長調整と2回目のGA処理でした。

GA処理というのは、植物自身で作られている植物ホルモンの一種のジベレリンをつける作業のことをいいます。

この作業を適期に行うと、あの美味しい種なしの葡萄ができるんです。

しかし、GA処理をしたら処理後8時間は雨にあたったらいけないので

適期と天気を見比べて計画的に行わないとうまくいかなく失敗してしまいます。

今さがっている葡萄の粒を全て大きくすることはできません。

数が多すぎるので全体的に小さな粒の房になってしまいます。

それを避けるために適正な房数に減らすことを摘房といいます。

ピオーネの摘房前

ピオーネの摘房後

上が摘房前で下が摘房後です。写真ではわかりにくいですが、3~4割は落としています。

摘房しながら同時に軸長調整もします。

ピオーネの粒

ピオーネの軸長調整

花穂整形で3cmに切り詰めた蕾が今は7~8cmくらいまで大きくなりました。

この状態でもまだ少し大きいので6cmくらいまで切り下げました。

これでGA処理前の準備が整いました。そして昨日の早朝から一気に全て終わらせました。

終わったのは13時くらいには終わり、雨も今朝早くから降り始めたので8時間以上は空いているので

計画通りに進みました。一安心です。

今日からは残りの品種の摘房と軸長調整をするので、また計画通りに進めていきます。

2016/06/04 更新